介護福祉士実務者研修とは
介護福祉士実務者研修は、実務経験ルートで介護福祉士国家試験を受験するために必要な研修です。介護福祉士養成施設で学ぶカリキュラムの一部を抜粋した内容で、介護の基礎知識や技術を学びます。介護職員初任者研修の上位に位置付けられる研修です。
・受講資格:特になし(介護の資格や実務経験は不要)
・科目:介護過程の展開、介護支援技術、高齢者の心身機能及び介護予防、認知症高齢者の介護、介護倫理等
介護福祉士実務者研修を受講するメリット
1.介護福祉士国家試験の受験資格が得られる
介護福祉士国家試験を受験するためには、介護福祉士実務者研修を含む、厚生労働大臣指定の養成施設でカリキュラムを修了する必要があります。実務者研修は、国家試験受験に必要な知識や技術を効率的に学べる場として有効です。
2.専門的な知識と技術を習得できる
実務者研修では、介護の基礎知識に加え、高齢者の心身の変化、介護技術、介護倫理など、より専門的な知識や技術を学ぶことができます。これらの知識や技術は、介護現場での実践的なスキル向上に役立ちます。
3.給与アップが期待できる
多くの介護施設では、実務者研修修了者を優遇する傾向があり、給与アップが期待できます。厚生労働省の調査によると、実務者研修修了者の平均月給は約22万円なのに対し、無資格者は約18万円となっています。
4.就職・転職の選択肢が広がる
実務者研修修了者は、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、グループホーム、訪問介護など、幅広い施設で活躍できます。特に、専門性の高い知識や技術が求められる施設では、実務者研修修了者の方が有利に働きます。
5.喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを学べる
実務者研修では、介護職員初任者研修では学ぶことができない、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを学べるカリキュラムが含まれています。これらの技術を習得することで、より高度な介護業務に携わることができます。